子供の夢中と親の都合
- 2020年3月14日
- 読了時間: 2分
その日、私は三女と外出していました。買い物をし、郵便局へ行って荷物を受け取り、サッと帰る予定でした。
でも一歳半の三女は郵便局前の階段が妙に気に入ったようで、
何度も何度も、降りたり登ったり。
それはそれは楽しそうに繰り返すんです。
思う存分階段で遊ばせたい、
しかし車の中にはさっき買ったアイスクリーム!
早く帰って冷凍庫に入れたい〜!
以前の私なら有無を言わさず(泣きわめく)三女を抱き抱えて帰路についたと思います。
でもその判断はしませんでした。
(自分成長したなぁと感じます(笑))
この日の私の選択は、
「アイスクリームなんて溶けてもいいや!」
子どもの夢中とアイスクリーム、前者の方がよっぽど大切だと思ったからです。
アイスクリームはドロドロになってもまた冷凍庫に入れれば凍って食べられるし、万が一食べられなくても、今この三女の「夢中」より価値の高いアイスクリームなんてない、と思いました。
子育てをしていると、こういう場面、よくありますよね。
子供が夢中に絵を描いている、
でももう寝る時間…
子供が自分で靴を履きたがっている、
でも急がないと遅刻…
こんな時どうしますか?
次の日がお休みなら、切りがいいところまでお絵描きやらせちゃおう!
ちょっと最近寝起きが悪いからここは心を鬼にして切り上げさせよう!
幼稚園に数分遅刻したとしても自分で履きたい気持ちを大事にしてあげよう!
今日はどうしても遅刻できない日だからさっとお母さんが履かせちゃおう!
場面場面でいろいろな判断、選択ができます。
ここで大切なのは一瞬の思考。
一瞬、思考を巡らせ天秤にかけ、
判断する姿勢だと思います。
このステップを経ずに、
常に親の都合を優先してしまうと
子供の好奇心の芽をつぶしたり、「やりたい!」気持ちを応援できない親になってしまいます。
かと言って、常に子供の好きな事を好きなだけやらせていたら、ケジメもルールも規則正しい生活習慣もない子になってしまいます。
ただ、ここでひとつだけ注意したいのが、
子供の夢中は「ナマモノ」だということ。
アイスクリームを冷凍庫に入れてから同じ場所に戻ってきても同じように夢中で遊ばない可能性は大です。
お絵かきを途中で切り上げて、明日続きを描こうねと言っても次の日に今の勢いで描くことはないでしょう。
それも踏まえた上で、
「見守れる時」と「心を鬼にする時」、これを場面場面で判断する姿勢。その大切さを経験した出来事でした。
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